NFTってなに?なんとなくわかるけど説明できない!
その気持ちわかる!人に説明するの難しすぎ!
あなたは友達やパートナー、会社の同僚にNFTについて説明できますか?
仮想通貨やNFTを日ごろ触っていても、いざ説明しようとするとむずかしいですよね。
そこで、本記事ではNFTとはいったい何なのか?なぜ話題になっているのか解説します。
この記事で解決できる悩み
- NFTについて人に説明をうまくできない
- NFTがあるとできることが知りたい
- どんなNFTが人気なのか知りたい
NFTとはいったいなに?
本章ではNFTとは何なのか、おさらいしてみましょう。
できるだけ専門用語を減らして解説しますので、人に説明する用資料としても参考にしてください。
NFTとは?
NFTとは大雑把に以下のようなものです。
大雑把なNFTの特徴
- デジタルデータであり、実物はない
- SNSなどのプロフィール画像にできるような絵が多い
- 仮想通貨を使って売買されている
1つずつ説明していきましょう。
まずは「デジタルデータであり、実物はない」についてです。
NFTとは(Non-Fungible Token)という英語の頭文字から呼ばれている名前です。
読み方はノンファンジブルトークンでいいの?
正解!ちなみに代替不可能なトークンと和訳できるね
とりあえず「デジタルデータが売ったり買ったりされている」ということだけ覚えておいてください。
では、どんなデジタルデータが売買されているのかというと、基本的には絵が売買されています。
NFTの大半は、TwitterやInstagramのプロフィール画像に使えるようなキャラクターの絵です。
じつは僕のTwitterプロフィール画像もNFTです。
このNFTはイラストレーターのコメスケさんに作ってもらいました。
最高に可愛いゴヘイモチちゃんを生み出してくれてありがとうございます。
ちなみにこちら、OpenSea(オープンシー)というNFTを売買する場所に登録されているゴヘイモチちゃん情報ですが「Last sale:0.100 ETH」と書かれていますよね。
つまり「0.1 ETHで取引されたよ」という意味です。
このように、NFTはETHという謎の単位で取引されています。
ETHってなに?Every Little Thingの略?
ELTをETHって略す人初めてみたわ。Ethereum(イーサリアム)の略ね。
ETHはEthereum(イーサリアム)を略した言葉で、仮想通貨の1種です。
円やドルと同じような通貨ですが、硬貨や紙幣では存在しないデジタルデータ通貨で、NFTは大体この「ETH」で売買されています。
仮想通貨とNFTの関係は?
「NFTって何で仮想通貨でしか買えないの?」人にNFTを説明している時、個人的に1番困る質問ですね。
この質問をうまく答えられなくて困っている人は多いのではないでしょうか。
そんな説明に困っている人は「デジタル世界の通貨が仮想通貨だから」と説明するのをおすすめします。
デジタル世界は業界用語でブロックチェーンと呼ばれており、大雑把な概要説明は以下の通りです。
大雑把なブロックチェーンの説明
- 分散型ネットワークというデータ改ざんが困難な仕組み
- 例えば10人グループで1人が突然違う人に変わったら誰かがそれに気づくような仕組み
- NFTも仮想通貨もブロックチェーンにあるもの
簡単に言うと、実世界と違ってデジタル世界でのお財布に入れたデジタルのお金が必要ということです。
ちなみに仮想通貨を実世界のお金と両替するには、独自の両替サービスを使う必要があります。
NFTや仮想通貨をネットで調べるとよく見る「コインチェック」や「ビットフライヤー」がその両替サービスです。
海外行った時にその国のお金に両替する感じ?
その通り!冴えてる〜
実世界でも外貨に両替すると為替レートによって、元のお金に比べて多くなったり少なくなったりしますよね。
為替レートと同様のものが仮想通貨にもあります。
安い時期に買った仮想通貨が高額になったタイミングで、実世界のお金に両替することで利益を得るような動きはかなり一般的になりました。
ちなみに仮想通貨については、僕がやり始めた頃のブログ記事があります。
コインチェックの使い方についてもブログ記事にしていました。
我ながらけっこう分かりやすく書いてあると思うので、ぜひ参考にしてください。
NFTでお金を稼げるの?
仮想通貨については為替レートを利用すればお金を稼げますが、NFTでお金稼ぎはできるのでしょうか。
結論から言うと、お金を稼げます。
NFTでお金を稼ぐ方法は大きく分けて以下の2パターンあります。
NFTでお金を稼ぐ方法
- NFTの売買を株取引にように行う
- 自分でNFTを作って販売する
株取引だと昔のYahoo!株を思い出すね
まさにあのイメージだよ。安く買って価値が高くなったら売るの
具体的な話をすると、NFTは発売日に買えるとかなり安価で販売されることが多いです。
話題のNFTであれば売り切れになったあとで高値売買されるので、タイミングをみて売却できればお金が稼げるわけですね。
株取引や人気家電などの転売するイメージが分かりやすいのではないでしょうか。
ちなみに、NFTを売却することで取引している当事者が利益を得られることはもちろん、NFT作者が利益を得られる場合もあります。
NFT作者が利益を得る方法は以下の通りです。
NFTを作ってお金を稼ぐ方法
- NFTを作る
- NFT取引所で手数料を設定してから販売する
- 販売しているNFTが転売された時に手数料が作者に支払われる
2023年1月現在、OpenSeaからNFTを出品する場合、手数料は0.1%から10%で設定可能です。
10,000円でNFTが売れたら最大1,000円もらえるってこと
そうだね。それが100個のNFTで同時に行われたら……
このように、NFTは作って販売したり、買ったNFTを誰かに売ったりすればお金を稼ぐことができます。
この流れを利用して、クラウドファンディング(ネット上で自分のやりたいことを表明し、それに共感や応援してくれる人が出資する仕組み)のようにNFTが販売されているケースが多いです。
NFTはなにが話題になってるの?
本章では、NFTで話題になっていることがどのような事例なのか紹介します。
ここを読めば、海外だけでなく日本でも徐々にNFTの話題が増えていることが分かるでしょう。
日本人の有名アーティストが次々参入
世界的に有名なアーティストで言うと、現代美術家の村上隆がNFTに参入していることは有名ですね。
「CLONE X - X TAKASHI MURAKAMI」や「Murakami.Flowers Official」など複数のプロジェクトでNFTを販売しています。
「鉄腕アトム」や「ブラックジャック」で有名な手塚治虫のNFTプロジェクトも発表されています。
上記のツイートにある手塚治虫漫画アートNFTの公式ページには代表的なNFTが網羅されており、NFTがどんなものなのか理解しやすいく要チェックですよ。
意外な人でいうと、レイザーラモンHGはNFTプロジェクトを自ら作っています。
NFTは海外から盛り上がりを見せていましたが、このように日本の有名人も次々参入しています。
ここで紹介した人以外にも、「関口メンディー」や「田村淳」などNFT購入を公言している人も多く、今後の常識になっていくことが予想されますね。
楽天など大企業も登場
NFTの売買ができる取引所(マーケットプレイス)はOpenSeaという海外のサイトが主流です。
そんななか、楽天がNFTの取引所を運営開始したことが大きなニュースになりました。
なんとなくスゴい!けど何がスゴいのかよく分からない
今までNFTを知らなかった人に存在が知られたのがスゴいんだよ!
楽天が取引所を作ったことで、テレビ局の「メ〜テレ」やプロ野球の「楽天イーグルス」など多数の企業がNFTを発表しています。
話題性だけでなく、ブロックチェーン知識やNFT知識がなくても好きなものを購入できるのが楽天NFTの大きな特徴です。
楽天NFT以外にも、GMOインターネットやUUUMなど多くの大企業がNFT取引所を発表しています。
有名人が次々に購入している
海外の有名人でいうと、ミュージシャンのスヌープ・ドッグやエミネム、ジャスティン・ビーバーなどがNFT購入だけでなく、NFTと音楽をミックスさせたプロジェクトを進めています。
日本では、水嶋ヒロや田村淳がNFT購入を公言しています。
また、サッカーの本田圭佑はNFTプロジェクト「Flower Lolita」に共同創業者として参加しました。
Flower Lolitaの公式サイトに掲載されているホワイトペーパー(事業資料)はNFTについて理解しやすく一読の価値ありです。
NFTでどんなことができる?
NFTは株取引みたいな特性がありますが、それは安く買って高値になったら売る取引部分だけでなく、株主優待的な部分でも似ているのです。
そこで本章ではNFTを所有することで得られる特典を紹介します。
NFT所有者限定のコミュニティに入れる
NFTの購入特典として、NFT作者や運営チームとコミュニケーションがとれるコミュニティに入れることが多いです。
コミュニティ内ではNFT作者の次のプロジェクト情報が知れたり、限定グッズを販売していたりします。
ファンクラブ的な感じ?
あ〜近い感じがあるね!NFT所有者オフ会とかもあって楽しいよ
イベントの入場チケットになる
海外ではとくに多い事例ですが、NFTをイベントのVIPチケットとして販売しています。
しかもかなり大きな音楽フェスなどで行われていることが多いです。
1番有名な例が、米最大級の音楽フェスであるCoachella(コーチェラ)のNFTです。
miinさんの以下ツイートが分かりやすいので参考にしてください。
日本でいうと、フジロックでNFT販売したようなイメージです。
ちなみにコーチェラ生涯パスを含むスペシャルチケットは10個がオークション形式で販売され、最高額が27万ドル(約3100万円)で合計147万ドル(約1億6942万円)で落札されました。
日本でも近い将来このようなVIPチケットだけでなく、通常のイベント入場チケットをNFTで販売するケースが出てくるでしょう。
注目されている人気のNFT紹介
本章ではNFTでとくに人気があり、注目されているものを紹介します。
中には高額で気まぐれに買えないものもありますが、NFTがどんなものなのか知るためにもぜひ参考にしてください。
CryptoPunks
世界でもっとも古いNFTであり、とんでもない高額で取引されていることで有名なのはCryptoPunks(クリプトパンクス)です。
24×24のシンプルなピクセルアートですが、1万体のコレクションはどれも100ETH以上の価格がついています。
ちなみに、2023年1月10日現在、1ETHは約17万円なので、100ETHは1700万円と換算できるのです。
大手クレジットカード会社であるVISAがこのCryptoPunksを購入したのも大きく話題となりました。
Trump Digital Trading Cards
元アメリカ大統領であるドナルド・トランプが突如発表したNFTがこのTrump Digital Trading Cardsです。
デザインはスーパーマンのような格好や宇宙服姿のトランプ前大統領を描いており、ユーモアを感じる仕上がりです。
しかし、このNFTはただのジョークアイテムではなく、以下のような抽選特典が用意されています。
Trump Digital Trading Cardsの購入特典
- トランプ前大統領とマイアミでのディナーへの抽選参加
- 1対1でトランプ前大統領とのミーティングへの抽選参加
- トランプ前大統領とゴルフできる権利への抽選参加
- Zoomでトランプ前大統領との通話権への抽選参加
さらに45枚以上購入した人はトランプ前大統領とサウスフロリダでディナーできる権利が得られました。(初期流通のみ)
1枚99ドルと安いものではなかったのですが、44,000個あったコレクションは即完売しています。
Murakami.Flowers
日本人が作っており世界的に有名なNFTは、現代芸術家の村上隆が手がけるMurakami.Flowersが代表的です。
同氏がデザインしているNFT「Clone X」とともに実際のアート作品としてイベントでの展示も行われており、ファンにはたまらないアイテムとなっています。
個人的に応援しているNFT紹介
本章では、僕が個人的に応援しているNFTを紹介します。
どのNFTにも思い入れがあり、本気で紹介するとすごい文章量になるため、ここではさらっと紹介していきます。
CoolGirlNFT
CoolGirlNFTは1点ずつ書き下ろししたデザインで作られたコレクタブルNFTで、新作はほぼ毎回オークション方式で販売されています。
目元に番号がデザインされた美少女イラストは、タイトル同様にクールな雰囲気なのが特徴です。
プロデューサーのimotoさんが作った「我が道をゆく」というコンセプトにピッタリなデザインをイラストレーターの栓さんが作り上げています。
ちなみに栓さんのBye-bye girlもすごく好きです。
CoolGirlNFTは現状10ETH(約170万円)以上で取引される話題のNFTですが、今後はジェネラティブNFT(複数のパーツをランダムに組み合わせて作られる自動生成NFT)も発表予定で、さらに話題が集まるのが予測されます。
Airbits
Airbitsは航空会社で飛行機パイロットを勤めていたairさんが発足したNFTコレクションです。
マインクラフトのようなボクセルアートで描かれたパイロットのデザインは、可愛いしかっこいい絶妙な仕上がり。
NFT発表をきっかけに、航空業界や観光業界を巻き込んで世界を幸せにしていきたいというプロジェクトもワクワクを感じますよね。
現在airさんは体調不良により活動休止中で、GEORGE134134さんが主導でプロジェクト進行をしています。
1stコレクションであるボクセルアートに続いて3Dアートのコレクションも今後作られる予定で、ますます目が離せません。
Tokyo Alternative Girls
Tokyo Alternative Girls(通称TAG)は音楽・エンタメ業界で新しい楽しみ方を作っていくNFTプロジェクトです。
元々エンタメ業界で勤めていたナナタクさんが発足したプロジェクトで、大手音楽事務所であるビクター直営のライブハウスと提携も予定されており、NFTと実社会のエンタメの境界線をガンガン薄めていっているのが特徴でしょう。
キュートな女の子や多種多様なイケメンが描かれたジェネラティブNFTです。
TAGについてはナナタクさんのツイッターでまとめられているので、そちらも参考にしてください。
SPACE CROCOS
SPACE CROCOSはエイリアン化したポップなワニを描いたジェネラティブNFTで、NFT×アパレルをかなり実現している注目プロジェクトです。
アパレル業界で働くクリプトン教授が発足したプロジェクトで、NFT×ファッションについて記された同氏のnoteにある通り、裏原文化が根源にあるNFTデザインはめちゃくちゃオシャレ。
ちなみにクリプトン教授はコレクティブNFTであるTreasure Crocodilesも発表しており、こちらではエイリアンに改造される前なのに十分クセ強なワニが描かれています。
ちなみにアパレルアイテムはこちらの公式ストアサイトで販売しており、どのアイテムもストリート感強めのかっこいいものばかりです。
控えめに言ってすごくかっこいいです。
HUMAN MADEコラボのカモVSワニデザインとか妄想してしまいます。
まずはどんなNFTがあるのか知りましょう
本記事ではNFT=イラストのように紹介していますが、実は色んな種類のものがNFT化して発表されています。
例えば、イベントのチケットやブログ、音楽、さらに仮想現実(メタバース)用の自分を表すキャラクター(アバター)など多種多様です。
これからの社会に確実に影響してきますし、発展すること間違いなしのコンテンツなので、ぜひ勉強していきましょう。
ここでおさらいですが、NFTは以下のようなものを示します。
大雑把なNFTの特徴
- デジタルデータであり、実物はない
- SNSなどのプロフィール画像にできるような絵が多い
- 仮想通貨を使って売買されている
お金稼ぎのために売買も可能ですが、シンプルに好きなNFTを見つけて買ってみるのが1番おすすめの楽しみ方です。
色んなNFTに触れて、そこに関連したプロジェクトやイベントを楽しんでいくと最高に楽しいので、ぜひあなたもNFTに触れていきましょう。